88NSR250R RCバルブサブコントローラーなし作動方法

88NSRでのRCバルブ動作不良でHI側へ動かない
トラブルが多い傾向にあります。原因はRCバルブサブコントローラー
(以下 サブコン)の経年劣化による寿命又は、シリンダーRCバルブ
カーボン固着による動作負荷大でのサブコン素子破損などがあります。
サブコン不良になると、高回転が回らなくなりパワー出ませんし、
RCバルブ全開固定にすると低速が使えたものではありません。
サブコンそのものは新品で買えませんし、中古品も信頼性なく流通量も激減してます。
なんとかならないかというのもクランクについで課題がありました。
今回ページを作ったのは、トラブルになった時、動かないよりきちんと動いた方
がいいですし、暫定的なサブコン不良対処方法として参照になればと思いました。

これをやるにあたっては注意事項を確認してくださいね。

<サブコン不良時の事象>
イグニションキーオン後、RCバルブは全閉作動(左回転)となり
エンジン始動させ、2000回転時に全開へ動かない。

<注意事項>
@当方では動作確認はしたものの、長期的検証はしていません。又、改造となる為
 実施の場合は自己責任で行ってください。当方は責任を負いかねます。
A結線接続はショートさせないよう、キーオフにして確実に行ってください
BシリンダーRCバルブはカーボン蓄積ないよう充分に確認整備してください。
Cレギュレータの電圧チェックは必ず実施してください。
D誤配線するとコントローラーが故障します。
E配線加工は断線しないよう対処してください。
FRCバルブコントローラー不良時はユニット交換しかありません。
GPGM−CDI、サーボモータ不良も同じく交換しかありません。

  レイアウトを見ると、右の黒いボックスがPGM−CDIユニット。その左上にあるゴムカバーに覆われている のが、RCバルブコントローラーです。
  右フレーム白カプラー左の黒いボックスがRCバルブサブコントローラーです。これがよく故障してRCバルブ作動不良を 引き起こす。このサブコンはいわば、バルブ作動補正装置のようです。中間域での補正らしい?新品は買えません。
  故障したサブコンの配線をこのように切断する。ここで注意としては、サブコンが壊れているとを突き止めてすることです。 正常品をするのは無駄でもあるし、もったいない。配線復元可能にするためには、根元からではなく、少し残すといいでしょう。
  3Pコネクターの配線加工。ギボシを使います。カーショップのキボシでもいいです。写真のはニチフというメーカーのPC2005というタイプでオスギボシ。裸線がないように確認しましょう。
  6Pコネクターの配線加工。緑線は使用しないので絶縁処理します。茶/黒はコネクターから2本に分かれます。白/緑はオスギボシ を使い他はメスキボシにします。
  拡大写真。こうすると判りやすいですか。
  ピンボケしましたが、白/緑と茶/黒を結線します。茶/黒はどちらも同じなので、好きな方をどうぞ。
  6Pコネクター配線(左側)と3Pコネクター配線(右側)と結線します。
  完成した改造配線ASSY。
  判りにくいという方へ接続図を書いてみました。
  配線ASSY取り付け。このように取り回しするといいかな。
  タイラップで配線固定します。これで完成!接続を良く確認してキーオンにしましょう。 乗ってどうかというと、街乗りレベルでは、変化はあまりなく普通に低速から高速までエンジン特性は いいです。厳密にいいますと、6000−7000までのスロットル半開以上で、ややタイムラグ 的な加速になる感じがしました。RCバルブも動作を見ると、作動がやや遅い感じですし、 回転停止がサブコン有りは確実に停止するのに対し、なしは停止からややふらつきします。 補正装置がなくなるためですか。でも動かないより大きくましになるのは間違いなしです。 改造した場合、きちんとエンジンOHしないと今度はRCバルブコントローラー 故障につながるので、大事に整備して乗り続けてほしいものです。 最後に、88フルパワーは最高!!だよね。
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