88NSR250R 赤/白 製作 

88NSR250R 保存ステーション立ち上げして、維持保存のコアになるべく、88にこだわりたいということから、全色所有することを決定し、車両を購入するのではなく、パーツから組み立てして、完璧に仕上げることを目標に製作の模様を随時アップするページを作りました。これを見ていただくことで、88の整備からオーバーホールのヒントに役立ちたいと思います。 完成まで時間を要しますが、少しずつUPするので宜しくです。  

<エンジン製作編>
  部分オーバーホール済みの88クランク。F/W側とセンターベアリングは最終型RGV250ガンマのクランク用を使用。パワートレイン側は88純正新品ベアリング。ガンマベアリングはわずかにサイズが異なり組み込みまで大変であった。特に幅が1ミリ短いのでセンターベアリングは圧入時にウェブ間距離が変わってしまう不具合発生。しかし1ミリスペーサーを製作して組み込みすることにより問題を解消させた。センターシールは新品がないので、漏れていないものを再使用することに。クランクOHは埼玉にある井上ボーリングという日本屈指の内燃機会社へ依頼。価格は分解組み立てから芯出しまで21000円。後々には井上ボーリングさんで、ベアリングストックされるという。
  これがガンマ用ベアリング。外径68ミリと内径28ミリは88と同じ。異なる部分は幅が88より1ミリ短いのだ。それと回り止めピンが88の2.5ミリから3ミリと太く0.5ミリ長い。これもすんなりとはいかない。考えないと。
これが拡大写真。ベアリング型式は83B569I。やっぱり新品はガタがほとんどないね。価格は標準で3150円(税込み)  
そのままクランクをケースへ組み込みしてみると、すっぽりおおまかに入ったが、ベアリングピンだけがわずかに入らないことが立証された。やはりケースを削って加工しか手がないようだ。 
これが拡大写真。見てもらうとわかりますね。わずかなんですが、合わない。よっしゃー削るぞー。
このように細いヤスリで細心の注意しながら削る。0.5ミリほどなので大掛かりではないよ。とにかくきちっと入るようにしたい。
これは拡大写真。修正中、ベアリングアウター密着部分を誤って削ってしまいバリが発生してしまった。、#600ペーパーで軽く修正する。なんかいい感じになってきたぞ。
修正が完了し、ばっちり収まったクランク。回転もウルトラスムーズ。パワートレイン側ベアリングは88純正なので無論そのまま無加工 である。尚、新品は現在購入できません。正ちゃん秘蔵のストック品。しかしMC21の83B569AAベアリングが入手できそうなので今後については、MC21ベアリング使用が無難です。ただガンマは誰でも簡単に購入できることが利点です。
ケースを合体させ、パワートレインのギヤを組み付けとボルト締め込みする。初めて使用しました。純正工具。これは超便利です。3000円以下で購入可。
正ちゃんお決まりのクラッチ強化対策。このワッシャー入れるだけで、滑りにくくなります。効果は強化スプリングを凌駕した実績があります。
腰下完成!クランクもスムーズに回り、完成が楽しみである。あとは腰上組み込み。ここまで気合入れたオーバーホールは初めてで、かなり投資しちゃったなあ。
リードバルブ分解。オーバーホールは必ず分解洗浄をお勧めします。純正マニュアルには非分解とありますが、MC28になると、単品のリード板もあるし、レーサーRSマニュアルには点検が必要とあります。ゆえに非分解は今となっては誤りでは?と個人的には思っています。とにかく、汚れを落とそう。
きれいに洗浄後、組み立てされたリードバルブ。開いていたら逆向きにして再チェック。それでもNGなら新品交換要です。 きれいになったよ。
完成した88エンジン。クランクも精度良く回転するので、回転の伸びが期待できそうだ。さて、いよいよ車体の組み込み編へ突入します。目指すパワーはノーマルリミ解で63馬力。夢は大きく、、、ね。

<フレーム製作編>
さて、いよいよフレーム組み立てへ進めることに。初期においては、タイヤ、サスペンション、フレームが合体しないと転がせない。 そのために、まずはホイールから。写真はフロントマグホイール。ベアリングが少し引っ掛かりあるように感じられ、交換することにする。又ブレーキディスク磨耗もあり、これも交換することに。ということで始めるか、、、。
ベアリングを引き抜く前に内部のカラーを片寄せする必要がある。マイナスドライバー先端にビニールテープを巻いて、てこの原理で寄せる。しかしベアリングに挟まれて隙間がないので、これまた硬い。
右に寄せて、キー材を当ててハンマーでゴン!その次は左に寄せてゴン!という具合に少しずつするとベアリングが押されてきてカラーの動き城が大きくなって作業がやりやすくなるよ。対角に少しずつしていかないと、ホイール側が広がって使用不可になる場合があるので要注意だ。
片方のベアリングが外れて、カラーを抜く。ここまでくると次のベアリングは簡単に抜ける。ここまでが結構大変だよ。根気が必要。
交換する新品ベアリング。1個 700円前後。ベアリング不良はマシンを走らせるフリクションになるので、パワーのあるエンジン搭載してもそれで喰われてしまう。重要パーツである。
圧入りする前にホイール側の洗浄をしっかりして、ベアリングを載せる。最初は外したベアリングを上に載せてガンガンたたくとよい。 面位置までくるまでね。
圧入治具代わりに30ミリソケットを使用してハンマーで少しずつ入れていく。途中斜めになっていないかも確認が必要だよ。
きれいに入ったベアリング。エンドまでくるとたたいた音が変わります。それ以上無駄にたたくとホイールが逝っちゃいますから注意してください。
次にカラーを入れて反対側のベアリングを圧入してオイルシール付ければ完了です。オイルシール裏側にグリス塗布すると錆び防止と潤滑になります。その後、ブレーキディスク取り付けしてボルト締め込みする。ナットが錆び錆びだったので、新品フランジナットへ交換。 見た目バッチリ?
次はリアマグホイール。88SP用の4.0−18サイズ。これは純正色再塗装してあり、新品の輝きを放っています。キレイ。
ブレーキ側にはこのようにカラーが付いています。まずこれを外さないと次に進めません。
このようにドライバーをてこにして対角に少しずつ引き抜きすれば、簡単に抜けます。注意点としては強引にするとカラー曲がります。
リアマグホイールはハブのところが分割できます。まずは6角ボルトを5個弛めて外します。が、、、、とても硬いのです。写真のような工具を使用するかインパクトで弛めるしかありません。
外したハブは裏からベアリングをポンチでたたいて抜きます。アルミホイールのベアリング交換より簡単でいいですね。
ハブ側のベアリングを抜くとカラーが圧入してあります。これを抜く必要があり、ビニールテープを巻きつけして、バイスで固定し、ポンチでたたいて抜きます。これも対角に少しずつやらないとカラーが曲がりますよ。
新品のベアリングを用意する。これも700円前後だったかと。外したベアリングはゴロゴロしていて、NGと判明。
カラーを圧入していよいよハブへベアリングを圧入する。たたくのにオイレスブッシュを使用。ちょうどいいものがあったので、、、。
ブレーキ側のベアリングを圧入する。その後、オイルシールを圧入。その後カラーを圧入すれば、こちらは完了。
ハブ側を対角締め付けして取り付けすれば、完了。やっぱりマグが簡単でいいよ。その後ブレーキディスク取り付けする。
次はステム整備へ。まずはステムレースの交換をする為に、このようにマイナスドライバーでたたいて押し出す。下のシールはどうしても潰さないとできないので、あえて曲げて行います。トップはナットをかませてするとねじ山が潰れませんから実施してね。
取り外した、レースとシール。見ると結構錆び錆びだね。88といえば、19年選手なので、程度上のマシンであっても、一度もばらしていないマシンはこのようになっていると思いましょう。
黒塗装の部分が劣化して汚くなってきてるので、ブラック塗装することにしました。新品みたいに輝きが復活します。このようにマスキングしましょう。ついでにスタンドも塗装しよっと。ペーパーがけと脱脂はしっかりする必要あり。
次はトップブリッジ。これもアルミ錆びが表面にあり、ここはバフがけします。もちろん鏡面仕上げです。まずはグラインダーに#320の多板ペーパーを付けて、アルマイトを剥がします。剥がすと写真のようになります。
スタンドとステムのブラック塗装。たれないように注意して2回塗りします。その後クリアーを吹いて仕上げます。ピカピカです。
トップブリッジはペーパーで#400から研ぎ、#600、#800、#1000と順番にしていきます。その後コンパウンドで仕上げて鏡面になるまで、根気よくやりますね。結構大変です。指痛いなあー。
次はリアブレーキ整備。ピストンの状態が悪く固まっているので、ピストンを押し上げて取ります。
ピストンはこのように酷い汚れと錆びだね。思わず交換したくなったが、これを復活させます。
#800ペーパーで根気よく磨いていくとこのようになります。きれいになったよ。使えそうだね。
キャリパー内は洗浄し、特にシール部は入念にします。その後ピストンを入れる。ブレーキパッドは新品デイトナのシンタードパッド。 現在は廃盤になっていますが、在庫処分にて格安で手に入れたものです。
パッドの裏に薄くグリス塗布。固定ピンもペーパーがけし、グリスアップ。おおーいい感じになったね。
さて、ステム塗装が乾いたので、レースを圧入準備する。レースとシール。レースはベアリング部品とセットになってます。
純正圧入治具でレースを入れる。これが簡単で楽です。1分とかかりませんし正確無比。維持していく人は持っていて損は絶対ありません。正ちゃんお勧め。
ご覧のように、きれいに圧入してます。塗装がとってもきれいでしょ。納得です。
メインフレームの上下レースを抜くためにマイナスドライバーでたたいて外す。ここは慎重にしてね。
パイプを覗くと、レースが見え、隙間の広いところをマイナスでたたきます。2箇所対角にありますので、少しずつたたいて抜きます。 ここは雑作業するとフレーム側が広がってNGになりかねませんので要注意。
上下2個のレースを外したところです。ひえーっ!錆び錆びになってます。これで乗ったら当然ハンドリングが悪いに決まってる。
純正圧入工具を使用して、レースを圧入します。これだと正確に精度良くできます。ハンマーでたたいてやるのはフレームにダメージになる可能性がありますし、これが簡単かつ完璧なので投資してでも買っておいたほうがいいでしょう。
ちょっとピンぼけしてすみません。このように中にボルトが入っていて、両側から縮めて圧入するようになってます。
どうです、きれいに簡単に完璧に、、、言いすぎかな、汗。とにかく完璧にできました。
メインフレームとスイングアームを用意して、外観清掃する。とにかくしっかり汚れを落とそう。軽く#800ペーパーに潤滑剤塗布して 磨くときれいになりますよ。
リアサス、各ボルト等の洗浄をきっちり実施します。洗浄は整備の基本ですね。
リンクロッドのベアリングローラーをグリスアップする。たっぷりこれでもかというくらいに塗布してます。それからピンを入れると余分のグリスが出てきますからね。
リアサス下のベアリングも同じくしっかりグリスアップします。するかしないかで大きくサスの動きが変わりますよ。
アクスルシャフトは軽くペーパーかけて、洗浄しグリスアップします。リンクのボルトも同じくグリスアップしますよ。
スイングアームピポッド部左右ベアリングもしっかりグリス塗布します。ここも超重要です。
フレームとスイングアームの結合。ピポッドのボルトを締め付けします。エンジンハンガーも取り付け忘れずに。ここも洗浄グリスアップ要です。まずは6角レンチで締めていき、反対の22ミリナットを締めて、ロックナットで固定します。最後にスムーズにスイングアームが動けばOKです。
リンクの組み付け締め付けします。今回は89リンクに89リアサスをチョイス。88より安定するみたいです。さすがは進化の分いいです。
ついにフレーム完成!!組立てらしくなってきましたね。さていよいよ次はホイールフロントサス取り付けへいきます。
ステムベアリングをセットしてグリスをたっぷり塗ります。これでもかあ、というぐらいにしてますよ。
ステムへヘッドパイプへ入れて、アッパーベアリングを入れ、次にレースを入れます。ベアリングは入れる方向があるので、買った部品を良く確認すればよいです。写真のようにグリスで封印する感じにします。
ダストシールを上から被せて、ロックナットを締めていきます。ここの締め付けトルクが問題で、数値で推し量れないのです。 ある程度きつめに締めて、実際乗ってからのフィーリングで調整していきます。
ロックナット2個締め付けしたら、カラーを入れてトップブリッジを取り付けして、上の30ミリナットを締め付けします。
フロントフォークとハンドルを取り付け。フロントフォークは以前、88ロス3号機に使用していた、オーバーホール済みのもの。程度いいよ。
じゃーん!MC21用の赤フェンダー新品。奮発しました。輝きがいいねー。本来は白なんですが、ちょっとオリジナルマシンにしたかったのと赤色のマシンなので、こちらをチョイス。
フロントホイールタイヤをドッキング。タイヤは金欠でしたのでブリジストンBT090の中古使用。
サイドスタンドの取り付け。きれいに塗装されて、新品と間違いそうなきれいさに仕上がりました。
リアホイールタイヤとリアブレーキをドッキング。ややホイール内部カラーの芯が出ていないせいか、アクスルボルトを入れるのに苦労しました。
ドリブンスプロケットはノーマルにするか、社外新品にするか迷ったが、程度のいい純正を使用することに。スプロケットのハブベアリングもチェックして交換判断しましょう。
シートフレームの取り付け。ここまでくるとマシンの骨格が完成してます。バイクらしくなってきました。マシンを手押しして、フリクション等をしっかり確認します。
Rステップの分解整備。中古でゲットしたのだが、錆びと汚れと動きが悪いし、ステップが少し曲がっている。ということでばらして納得いくようにしたい。
ステップの固定ピンを新品交換。組み立てはしっかりグリスアップすることで、新品に近いスムーズさが再現されました。
ブレーキオイル注入とエアー抜き。オイルは純正のDOT4。ストリート使用はこれで充分です。2年毎には交換したいですね。
フロントブレーキASSYを準備する。MC21用のもの。×マークはマスターシール不良という意味でオーバーホール要す。
マスターシリンダーオーバーホール。見た通りですが、錆びが凄い。これをばらしていきます。
ゴムカバーを外すと中にスナップリングが入ってます。縮める方のプライヤーを使用して抜き取ります。
新品のマスターピストンセットを用意する。上は取り外しピストン。価格は2000円程度です。
新品はシールを組み込みする必要があり、ブレーキオイルを塗布してキズをいれないようにして組みます。方向を間違えないようにね。下が新品でスプリングのへたりとシール磨耗しているのが一目瞭然です。
新品のブレーキレバーとオイルカップを交換する。現状のカップはひびが入ってるし、レバーは転倒痕もあるし、気分一新したかったので交換です。
完成したブレーキマスターセット。ここは命を支えるところなので、しっかり整備する必要があります。
キャリパーを取り付け、マスターシリンダーも取り付けしオイル注入とエアー抜きする。しかし、問題が、、、、発生!エアーが抜けない。なぜ?マスター不具合かホースかキャリパーか原因追及しないと。ということで、マスターチェックするために、リアブレーキを容易してチェック。するとマスターはOK確認できた。次にキャリパー。片方ずつテストする。RはOK。Lも一応よくなったが、いまいちか?とりあえずもう一度、全体テストするものの抜けないのだ。さてはマスターボルトとワッシャか?と交換してもNG。4時間格闘して疲れもあり、キャリパーセットをASSY交換することにした。すると今度はOKになった。どうもLキャリパーの不具合か?とりあえず、ここまでクリアーできてほっとした。タッチもGOOD!
アッパーカウルステーの2つを準備する。さすがに錆び塗装はがれなどで、見た目は最低だ。きれいにしたいので再塗装することに。まずは耐水ペーパーでならして、パーツクリーナーで脱脂する。
アンダーカウルステーも準備する。汚れもあり、しっかり洗浄。チョークレバーワイヤーもしっかり潤滑剤塗布します。レバーの文字が、、、、、、、、、、、、、。
文字がきれいに埋まっている。これはLets NSRさんの裏技で、クレヨンを埋め込みしてウエスでさっと拭くとこのようにきれいになります。メインキースイッチも同じく可能ですよ。やったことのない方、レッツトライ!
アッパカウルステーの塗装。まずはシルバーから。20cmほど放してスプレーします。塗るものに対して平行に腕を動かすのが基本。 手首を絶対固定してね。塗装を始めた時にうるさく指導されたものです。おかげさまで、塗装は得意です。2度塗りして、ウレタンクリアーを吹きます。するとピカピカに。
オーバーホール済みエンジンを用意する。オイルポンプは外した方が楽に搭載できますよ。
エンジンマウント用ボルトの準備をする。洗浄とグリスアップしよう。
いつも掲載してますが、純正オフロードスタンドは重宝します。慣れると1人作業楽勝です。ボルトを入れる位置に大方もってきます。 それから各ボルトを入れて仮締めへ。
12ミリ6角レンチを使用して、締め込みしていきます。それから全てのボルトを締め付けしていく。最後にここのロックナットを締めて完了。
しっかり締め付け確認して、きれいに収まったエンジン。上からゴミ浸入防止のためにきれいなウエスをかけましょう。
Lステップの取り付け。取り付け前に、シフトリンク部にグリスアップします。エンジンのギヤスピンドルギヤ部にもしっかりグリス塗布して組み込みします。シフトレバー位置は好みで調整してね。88は正チェンジ、逆チェンジが簡単にできます。さすがにすぐレーサー化できるように考えられてます。21以降はサイドスタンドを外さないとNGなんですね。
ドライブチェーンを用意する。使用したのは520の110リンクのシールレスクリップ式。本来はかしめタイプが安全なんですが、しっかり給油、テンション調整をまめにすることで、外れたことはありません。200キロオーバーでも問題ありませんでした。でも一般的にはあまりお勧めしません。万一を考えると、、、、ね。
チェーンカットしてクリップ取り付け。その後テンション調整でOK。タイヤを回して不具合ないか確認しようね。左右テンション調整方法ですが、テンション金具があり、ステーの上の長さをスケールで測って左右同じにするとほぼ合ってますよ。これが簡単でいいよ。
純正チャンバーを用意し、サイレンサーを外して塗装します。錆びもあり、しっかりペーパーでならし、パーツクリーナーで脱脂します。
塗装完了写真。めっちゃきれいになったでしょ。レストアみたいでおもしろいです。
サイレンサーをバフがけにする。使用するケミカルはコンパウンド剤の細タイプ。何回もしていくと、鏡面に近くなってきます。
左右バフがけしたものです。ある程度きれいになれば可ということにしました。片方転倒すり傷が厳しいよー。
3点キーセットの新品です。88用はまだ買えますよ。2万円でお釣りが出ます。中古も考えましたが、キーシリンダーもがたが出易いし 消耗品と捉えてのことです。スペアーもあるし、やっぱ新品が一番。
メインキーシリンダー取り付け。ボルトも入ってます。ビニールの袋にはMC21用のステムキャップを取り付けします。88用はホース穴がありますが、タンクからのホースは車体下へつなぐので、こちらにしました。知ってましたか?ガソリン満タンにするとガソリンがホースを伝わってフェンダーへこぼれて、当時クレームとなったんですよ。今となっては知らない人も多いかな。
塗装したアッパーカウルステー取り付け。きれいに仕上がったでしょ。納得の仕上がりで新品みたいになりました。
チャンバー取り付けL側。どうです、この光具合は。まぶしくて、新品以上の輝きに。
チャンバー取り付けR側。こちらも同じく、輝きがあります。エギゾーストガスケットはしっかり、液ガスを塗ります。
用意した、PGM−CDI、RCバルブコントローラー、サブコントローラー、メインハーネス等。作動確認の中古を使用。
PGM取り付け位置にはアース線も入る。ここはしっかりと、ペーパーがけして、抵抗をなくし電気ロスをなくす。
PGM、RCバルブコントローラー、サブコン取り付け完了。カプラーはそれぞれしっかり、パーツクリーナーで、汚れを落とす。
ヒューズボックス。それぞれの回路に規定のアンペアヒューズが入ってます。切れていないか、チェックする。
フレーム側のアース線のペーパーがけをして、接触不良防止対策します。いぞれにせよ、アーシングはしますが。
サーモスタット整備。19年前のものとなると、サーモスタットが劣化して、うまく制御できないことがあります。大抵は劣化すると開いてしまい、冬はオーバークールになる傾向があります。ばらすとしっかり閉まってたので、内部洗浄組み付けする。
ヘッドへホースを締め付けしたところです。サーモスタットのところには配線が2つありますので、忘れないようにしないと、正常に水温計が作動しません。
アーシングの部品段取りする。5.5スケアの配線と絶縁カバーと圧着端子。工具は圧着ペンチとワイヤーストリッパーを使用します。
直接長さを測って配線カットし、圧着します。専用ペンチが確実ですね。端子ですが、フレーム側は6ミリタイプでエンジン側は8ミリを使用します。
新品プラグの準備。標準使用するのは、NGK BR10ECM。ネジ部には薄くグリスを塗って締め付けします。通電性が落ちるのではと思う方もいますが、問題ありません。理由はシリンダーヘッドネジ山つぶれ不良対策です。メンテナンスの本にも紹介ありますよ。
オイルタンク取り付け。きれいに洗浄して組み付けします。オイルホースをポンプにつないで、オイルを注入し、ポンプのエアー抜きをします。オイルは正ちゃん定番のカストロール アクティブ2T。
RCバルブモータの組み付け。本体のボルトを締めるもののかじっている。こうなったら、M6タップで修正します。そうすることで、きれいに締め付け可となります。
シリンダー部にバルブ金具を取り付けします。プーリー軸は逆ネジになってますから、注意しましょう。
取り付け確認として、LOのエンドとHIのエンドへモータ軸を手で回してみましょう。どちらかへワイヤーがピンと張ったら張りすぎです。写真の指先のところで遊びを確認します。2−3ミリ遊びになるようにシリンダーの金具アジャストします。これは全開調整ではありません。コントローラー破損防止の為です。無理がかかると過電流となり、パワートランジスタという素子がパンクしますから。
コイルとプラグキャップの段取り。ばらして、よく洗浄しましょう。接触不良は点火トラブルになりますから。
キャブレターソレノイドの整備。分解洗浄して、スプール(鉄心)は潤滑剤を塗布します。今回は取り付けとして、フィルターは撤去します。レスポンス向上のため。
組み上がったソレノイド。コイル抵抗もテスターで確認します。抵抗無限大になると、コイルが破損してます。
ハンドルグリップの取り付け。正ちゃんの方法は黄色のダイフリーという離型剤をグリップ内に吹いて、一気に入れると、あらまあというくらい簡単に入ります。滑り止めにボンドをハンドルに塗布してね。しかしこのケミカルは普通じゃ買えないかな。うーん?
ラジエターの組み付け。ラジエターもフィンの異物噛み込みを除去して使用します。本来の冷却性能を出すためです。ホースバンドはしっかり締めましょう。
ラジエターカバーの再塗装。ここはよく錆びが発生しやすく、見た目が悪くなるということで、塗装実施。わあーきれいになるものです。
スロットル、ワイヤー取り付け。ワイヤーにはある程度、給油します。スロットルもきれいに洗浄し、潤滑剤塗布して回転負荷を減らします。今回はMC21用を使用。21が88と比べて若干長いようで使用に支障がないようです。
ガソリンタンクのエアーブリーザチューブを取り付け。Lステップ下へ取り回しします。ホースはSMC製8ミリエアーホース使用。
ラジエターリザーバータンク取り付け。ホースはガソリンタンクと同じく、SMC製エアーホース10ミリタイプ。タイラップで固定すると問題ありません。
メーターASSY取り付け。きれいに磨きました。おーっと、0KMだよ。管理しやすいメーターオド数値。
スピードメーターケーブルは引き抜きできて、清掃と給油が簡単にできます。フリクションロスにもなるし、しっかり整備しよう。
Lカバー組み付け。スピードメーターケーブルからのジョイントはしっかり給油し、エンジンからのシャフト受けの樹脂ソケットの磨耗割れを確認します。劣化したら当然交換です。磨耗していると100キロ過ぎからメーターか゛たこ踊りしますよ。
バッテリーの段取り。付属のバッテリー液の注入。このまま30分放置します。
キャブレターOH。ばらばらにして、キャブクリーナー塗布します。特にジェットと受けの部分にはしっかり吹きかけします。
フロート室のドレン配管のつまりがあり、このように針金を通して、通路を復活させます。
ジェットのパーツ類はパーツクリーナーで洗浄し、エアーコンプレッサーにて、完璧に汚れを吹き飛ばします。コンプレッサーは大変便利ですね。
全て洗浄の終わったキャブレター部品。1つ1つ汚れが落ちたか確認しましょう。
新品キャブレターガスケットセット。1個1500円くらいです。OHには必需品なので、交換しよう。
バッテリー充電。30分経過して、蓋をし、充電器でしっかり行います。うちのは2Aタイプで1時間となります。
対策ニードルキット。裏パーツです。1個買います。価格は5000円前後だったかと。ニードルは消耗品で磨耗が目視でわからないので、OH時に交換が望ましいです。
ニードルジェットの装着。向きは写真のようにします。逆には絶対しないでね。
メインジェットホルダー組み付け。締め付け時の注意点として、きつく締めすぎないことです。締めすぎると、先端が変形しますよ。
メインジェットの準備。今回はフロントに135、リアに132を付けてみます。濃い目からセッティングしたほうが安心だからね。
組み付けし最後にスロットルセンサー機能確認する。テスターで抵抗チェックし全開全閉で1K〜5K程度になれば正常です。 2−6KなどはNG。
新品フューエルホース。88用はまだ購入できました。ほっ。ゴム類は劣化して硬化するので、できれば交換が望ましい。
キャブレター装着。ソレノイドも取り付けする。キャブは事前にガソリンを入れてオーバーフローしないか確認したほうがトラブルになりませんよ。
点火式。最初にキックするがなかなか火が入らない。やっとかかったかと思うとリアバンクしか火が入らず。なぜ?電装系はチェックしてOKだった。とするとキャブの出る量が多いためか。チョークひっぱりスロットル閉のままで5−6回キックするとプラグがずぶ濡れに。 2時間悩んで、キャブを交換すると、見事に点火して火が入った。やったね。こんなに苦労したのは初めてだ。火が入ることで、今までのやってきたことが、間違いないと安心できます。
2000回転でキースイッチをオフにするとRCバルブが全開で停止します。取り付け時にラフに合わせていたので、メカ的に全開になっているかと、ワイヤー張り具合を確認します。すると全開にはなっているようで、調整必要なし。
モータ側のワイヤー張り具合を確認します。2−3ミリ遊びができれば、モータに負荷がかからず、故障しにくくなりますよ。
レギュレータ機能チェック。アイドリング時に14V前後であるか確認する。又5000回転に上げて、15V以下になればOK。このチェックは重要です。大きなトラブルになりかねないので。
エアークリーナエレメントボックスの取り付け。これは大変苦労しました。なかなか入りません。劣化しているようです。新品ないし、潤滑剤大量に吹きかけてなんとか入りました。ふーっ。
ガソリンタンクのフューエルコックの取り付け。迷わず新品使用しました。劣化するとOFFにしてもガソリンが止まらなかったり、コック本体から漏れることもあります。まだ新品買えますよ。
エアークリーナエレメントを付けて、蓋を取り付けします。インシュレータバンドはしっかり締めましょう。きっちりキャブに付いているかも要チェックです。
ガソリンタンクの装着。タンクのキャップは新品を取り付け。ガソリンを入れて漏れがないか確認します。
シートカウルの取り付け。4箇所止めるボルトがあり、ラバーとネジ部にはグリス塗布して締め付けする。シートキーは新品。シートはしっかりアーマーオールでピカピカに。
リアシートはシートを張替えしてます。6000円くらいだったと思います。新品シートみたいになりました。88の純正シートは生産中止でしたよ。
アッパーカウルスクリーン。マジカルレーシングの新品を用意。通販で約1万円です。きれいでクリアー感は一番いい。
アッパーカウルのヘッドライトクッション交換。純正は廃盤なので、ホームセンターでサッシ用のすきまテープを購入して貼り付け。 なかなかいいよ。安いです。
張ったらこんな感じですよ。完璧です。取り付けコスト30円なり。
MC21新品ミラー。88ミラーは生産中止で購入不可というより21用がかっこいいし、良く見えます。2個で10000円くらい。
ミラーを装着し、慣らし走行可能な状態へ完成。やっとこれで公道デビューが可能に。
なかなかきれいに仕上がりました。しかし、ひとつ不満が、、、タンクの赤が色あせしてます。どうも気になるので、交換を検討中。
右からの写真です。あとは実走がいかになるか気になります。期待と不安が、、、、。
80キロ走行すると、ステップから振動が伝わる。どうもチェーン初期伸びが大きくテンション調整する。
走っていて、フロントブレーキが効かない。ノーマル中古パッドを入れたせいか、、、。とにかく不満なのでデイトナ赤パッドへ交換する。
取り付け完了。パッドの慣らしが終わると、良く効くようになりました。赤パッドはなかなかいいよ。
慣らし走行も完了し、パワー測定実施へ。今回はリミッター付きと解除のグラフ を測ることにしました。
気温24度と夏みたいな気候。グラフはSAE修正値ではなく、実後輪軸馬力測定しました。リミッター付きと解除では実に6PSも差があることが判明しました。リミッター付きでも48PSとカタログ値以上です。リミ解は54PSでしたが、SAE補正するとこれが59.5PSまで修正されます。60馬力達成できずにがっかりです。どうも推測ですが、ソレノイドキャンセルした方がパワーUPしているのではと思っています。キャンセルしようかな、、、、、、、、、。その後気になり、ソレノイドキャンセル走行テストすると、4000までは少しばらつきがあるものの、5000からのスムーズかつ力強さは大幅改善というくらい良くなった。上もきっちり回り、しまった!これでパワーチェックすべきと反省。おそらくSAEで60PSオーバーしていたろうな。ということで完成しまして、終了となりました。さて次はテラブルーの外装リニューアル計画立てようかな。
88赤タンク新品ゲット!もう新品はないだろうから、オークションで探すかと思っていたが、だめもとで、新品在庫確認すると奇跡的に1個あるではないか。有無を言わさず速攻で注文はいいが、価格がなんと58000円もする。しかしここは頑張って決意し購入へ。 新品はやっぱいいよ。
奥にあるのが色あせしたタンクで手前が新品。写真ではあまりわかりにくいが、かなり色差がある。これできれいになるぞ。
タンクキャップ、ラバー、コックを取り付けしてフィティング。完璧だあー。これでかなり極上88となった。と、ここで今回のページは完結しました。
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