88SP3号機のエンジンは元々の程度が良く、 交換するまでは必要なかったのですが、 フルリビルトに近い仕様のエンジンが製作可能で、 試したく、造ることになった。 写真は井上ボーリングさんへ依頼したフルリビルトクランク。 芯振れは1/100程度でかなり期待できます。 価格は52500円でやってもらえますが、 部品が限定的なので、お早めに検討してください。 |
88のケースへはそのまま搭載できません。ベアリング回り止めピンが少し大きくなっていて 干渉するからです。ダイヤモンドヤスリを使って、慎重にロアーケースを削る。 |
削りすぎないよう、この程度でOK。砥石のビューターが一番簡単かも。 |
クランク両サイドオイルシールは新品を組み込む。大きいオイルシールは廃盤と思われ、 入手不可では?なくなる前のストックは最重要だ。ウッドラフキーも消耗品なので交換。 |
オイルシールを組み込みしたクランクASSY。スムーズに回転するか確認。あとベアリングのピン位置も確認。 |
ケースを合わせてM8 2.5キロのトルクで締め付け。クランクプライマリーギヤーは9キロで締め付け。 廻り止めの工具が必要です。 |
クラッチを組み込みし、定番のMC16ドレンワッシャーを入れてのクラッチ強化。ガスケットも新品に。 |
Rケースを締め付けして、ACGジェネレーター、フライホイールを組み込み。錆びが少しあったので、ワイヤーブラシで磨きました。 |
再メッキシリンダーを用意。井上ボーリングさんへ依頼した もので、価格は1個あたり、29400円。焼きついたシリンダーが再生できます。加工にあたり、新品ピストンを用意して送ります。 |
排気ポートの柱逃し研磨加工してあります。なぜ必要なのかというと、熱膨張でピストン側へ出っ張り、焼き付きの原因になるとか。 よくよく考えてあって凄い技術ですよね。安心して使えるってもんです。 |
ホーニングもばっちり仕上げ。 |
スタッドボルトを組み付け前に、オイルストンで均します。圧縮の重要部ですからね。 |
スタッドボルトを組み込み。長いボルトは前後位置が違うので、要注意。 |
スタッドボルト完成。 |
チャンバーエキパイ部スタッドボルトも組み込み。 |
カーボン除去したRCバルブを用意。 |
RCバルブオイルシールを用意。 |
12ミリソケットでたたくと簡単みたい。 |
圧入完了。スムーズに軽く作動するか確認。 |
腰上新品部品を用意。ピストンは89用D。88用はとっくの昔に廃盤。 そろそろピストンもMC21/28だけになりそう。 |
ピストン組み込み。2ストオイルをなじませる。 |
ヘッドガスケットを乗せる。ゴミ噛みしていないか確認。 |
ヘッドは1.5キロで締め付け。 |
MC28リード板を用意。 |
ピントが合わなかったけど、左がMC21用。右は88用。少し形状が違う。 88リードバルブに28リード板取り付け可ながら、先端が丸く処理してあるので 信頼性はいかがか不明。今回はMC21リードボディーを使用した。 |
組み込み完了。ビスは緩みなきようにしてね。 |
その他部品を組み込みしてエンジン完成です。新品エンジンに近いくらいの仕上がりだよ。 |
車体編へ突入。フロントタイヤがこのように、磨耗とひびが入って、限界。フロント側3500キロでダメとは。とほほ。 なぜかリアは磨耗が少ない??乗り方が悪い?? |
新品交換しました。BT090が自分ではベストですね。もしくはもちのいい、BT92もいいな。 |
カウルを全て外す。ステー類の錆びが発生してきて、再塗装しました。 カラーはNH95M。クリアーもしっかり塗りました。 |
キックアームも錆びがあり、ディスクグラインダーにワイヤーブラシを付けて、錆びを落とし、 クリアー塗装した。 |
メーターステーも同じく、錆びで汚いので、NH526Mで塗装。 |
翌日、久しぶりの晴れとなり、塗装をしっかり乾燥させる。 |
次はエンジン入れ替え。現状のエンジンは文句のつけようがないくらい状態がいいのだが、 今回のエンジンを試したく、交換することにした。まずはエンジンを降ろせる状態までばらす。 |
エンジンを降ろしました。カーポート下作業とはいえ、30度近い気温でバテバテ。 |
降ろしたエンジン。このエンジンは、更なる、仕様となって復活予定なんですよ。 88NSR初の・・・・・。これは次回お楽しみにね。 |
エンジンドッキング。やあー、暑い。汗だらだら。 |
キャブレターもついでに状態チェック。MJ#140/142 NJ J2BB−4 SJ#40 新しい、フロート室パッキンはガソリンで伸びて大きくなるようです。まあ、30分も日干しすると縮みますが。 |
ドライブチェーンも伸びていたので、ゴールドピカピカ仕様へ変身だ。 |
チャンバーもろもろ、取付完了し、点火式。あっけなく始動しました。いいねえ。 |
ハンドル、トップブリッジにアルミ錆びが目立っていたので、バフがけすることにした。 |
拡大すると、こんな感じ。ちょっとと思い、きれいにします。 |
電動のディスクグラインダーにワイヤープラシを付けて、錆びを落とします。 仕上げは耐水ペーパーで。きれいになったでしょ。 |
トップブリッジもこのようにきれいに仕上げました。青棒とマザーポリッシユで仕上げ。 |
ブレーキレバーとクラッチレバーもばらして、グリスアップします。 取付すると、動きがスムーズかつ軽くなりましたよ。 |
ブレーキオイル交換。エアーツールが楽でいいです。 |
茶色になったブレーキオイルがこのようにきれいになります。 |
フロントフォークアウターチューブも錆びになっているので、マザーポリッシュでピカピカにします。 |
ピカピカ復活。 |
タンクパッドを新たに購入。700円くらいでした。NSRの写真がなかなかよい。 |
カーボンパッド調はいいですよ。某オークションで売ってます。 |
カウルのボルトも錆びと劣化があって、この際、新品へ交換。 |
MC18用はMC21以降と異なるパーツで、現在となっては買えるかどうかわかりません。 |
完成した88NSR250R SP 3号機。カウルがぼろいですが、頑張って維持します。 |
チェーンのゴールドは目立ってます。 |
きれいに見えますが、やはり外装はいまいち。中国製の純正レプリカカウル新品が 出回ってきてますから、買って交換するかな。 |
重整備??ではありませんが、かなりきれいになったのと、88のコンディションがよくなったのは 間違いないです。これから500キロの慣らし走行もあり、次は動画で掲載予定とします。 |
"> | 早速動画できました。このエンジンポテンシャルを堪能してください。尚、スプロケットはF 15T R 41Tのノーマル減速比です。キャブセッティングはMJ#135/138。 推定65PS以上は出ているかと。88NSR赤テラのフル加速にも引けはとりませんから。88は速いですよ。 |