スリーブメッキ仕様シリンダー組込み計画

スリーブメッキシリンダー
 
MC16からMC18までのシリンダーはすでに生産中止となり
新品購入できなくなってます。
幸い、再メッキが可能となり、それにより修復できるようになりました。
しかしながら、排気ポート柱にクラックがあるものも多く
そうなった場合は、再メッキもできません。
そこで、シリンダーを大きくボーリングし、アルミスリーブ
圧入メッキ化により、再生できるようになりました。
これを実現させたのが、2スト救世主メーカーの
井上ボーリングさんです。
井上ボーリングさんと協賛し、このシリンダーを全国初で
組込みからテストまでしていく、企画をスタートします。
まだまだいけるNSR!頑張って維持しよう。  

スリーブメッキシリンダー   約6ヶ月かかって完成したスリーブメッキシリンダー。これを組込みしていきます。
スリーブメッキシリンダー   下から見たシリンダー
スリーブメッキシリンダー   スカート部のスリーブがよくわかります
スリーブメッキシリンダー   排気ポート。STDと同レベルの仕上がり
スリーブメッキシリンダー   ホーニング加工もばっちりできれい。
スリーブメッキシリンダー   シリンダーヘッド面を砥石でならす
スリーブメッキシリンダー   下部も同じく
スリーブメッキシリンダー   シリンダーのクーラントドレンボルトの組込み
スリーブメッキシリンダー   使用するRCバルブ。カーボンぎっしり
スリーブメッキシリンダー   このように堆積しています。このままだとコントローラー故障しますね。
スリーブメッキシリンダー   電動ワイヤーブラシで落とします。手袋は使用禁止です。巻き込みして大怪我しますから。
スリーブメッキシリンダー   きれいになったRCバルブ。細かいところはやすりなどできれいにする。
スリーブメッキシリンダー   RCバルブプーリーも洗浄します。
スリーブメッキシリンダー   モリブデングリスを塗布して組込み
スリーブメッキシリンダー   シリンダー組込み中、少々イレギュラーが発生しまして、只今修正依頼中です。 その間にベースエンジン整備に入ります。これは以前絶好調のもの。期待できる
スリーブメッキシリンダー   洗浄するために付属品を外す
スリーブメッキシリンダー   ワイヤーブラシとナイロンブラシできれいに洗浄します
スリーブメッキシリンダー   きれいになったエンジン
スリーブメッキシリンダー   腰上をばらす。シリンダーの状態は問題なし
スリーブメッキシリンダー   ケースを割ってクランクを取り出す。クランクは問題ないようだ。
スリーブメッキシリンダー   Rケースとクラッチ部品を同じトレイに保管
スリーブメッキシリンダー   こちらはフライホイール部品
スリーブメッキシリンダー   クランクはこのまま使用可能ですが、別エンジンをOHするのでそれに使うため、井上ボーリングさんで OH依頼します。
スリーブメッキシリンダー   アッパーケースの液ガスを剥ぎ取りとりして、しっかり洗浄、エアーブロー。オイルストンで仕上げ
スリーブメッキシリンダー   ロアーケースも同様にします
スリーブメッキシリンダー   6月に届いた、井上ボーリングさんのリビルドクランク。実は半年前から依頼していたものでした。
スリーブメッキシリンダー   納品と一緒に交換した部品が確認できます。R側ベアリングがいまいち。その他はOKかな。コンロッド大端ベアリングも交換してます。
スリーブメッキシリンダー   コンロッド左右に取り付けする、ワッシャー。磨耗錆が著しい。
スリーブメッキシリンダー   ロアーケースにクランクを仮フィッティングさせる。廻り止めピンは必ず当たります。
スリーブメッキシリンダー   エアーリューターを準備。ヤスリだと疲れましたからね。汗!
スリーブメッキシリンダー   慎重に削る。でもあっという間にできますが
スリーブメッキシリンダー   数回フィティングを繰り返していき、スムーズに入るところまで修正します
スリーブメッキシリンダー   サイドオイルシール2個とウッドラフキー準備。88の大きい方のシールは廃盤です。MC21ので代用してください。 うちのは、なくなる前にしっかりストックなので、安心ですが。
スリーブメッキシリンダー   シールを組んで、クランク組込み。スムーズに回るかチェック。
スリーブメッキシリンダー   アッパーケースへ液ガス塗布して組込み後、ボルトをトルクレンチで締め付け
スリーブメッキシリンダー   組込みしたら、引っかかりなどをチェックします。これは完璧にOK
スリーブメッキシリンダー   新品ウッドラフキー打ち込みして、ケース完成!
スリーブメッキシリンダー   ACジェネレーターの組み付け
スリーブメッキシリンダー   フライホイールをウッドラフキーに合わせて入れる。あとはボルトをトルクレンチでカチンと
スリーブメッキシリンダー   クランクプライマリーギヤボルトの締め付け。専用工具があると簡単にやれますね。クラッチアウターを組んで アルミ板を噛ませるのも手です。
スリーブメッキシリンダー   ミッションオイルポンプの組み付け。Oリングと位置決めピン確認ですね
スリーブメッキシリンダー   クラッチのメインシャフトへニードルベアリングセットして2ストオイル給油
スリーブメッキシリンダー   クラッチアウターを組込みして、ナットを締め付け
スリーブメッキシリンダー   クラッチプレートとフリクションディスクを交互に組込み。オイルを塗布しながらね
スリーブメッキシリンダー   クラッチリフターへスチールボールを入れて、2ストオイル給油しクラッチへ組込み
スリーブメッキシリンダー   Rカバーケースの下部にあるフィルターを確認。かなり汚れていた。もちろん清掃
スリーブメッキシリンダー   ピックアップコイルをきっちり洗浄して組込み。位置ずれないように確認することがポイントです。
スリーブメッキシリンダー   Rカバーケースを組んで、ボルト締め付け。
スリーブメッキシリンダー   シリンダー修正に時間がかかるため、一時保管することになりました。クランクはしっかり給油して防錆シートし保管へ
スリーブメッキシリンダー   シリンダーへRCバルブを組み込みします
スリーブメッキシリンダー   RCバルブのオイルシール新品2個用意
スリーブメッキシリンダー   12mmのソケットで簡単に打ち込みできます
スリーブメッキシリンダー   圧入完了 回転作動OK
スリーブメッキシリンダー   続いてチャンバー固定のスタッドボルトM8を用意
スリーブメッキシリンダー   錆びがありますので、ダイス修正
スリーブメッキシリンダー   シリンダーヘッド固定のスタッドボルトM7を用意 こちらもダイス修正へ
スリーブメッキシリンダー   Wナットにしてボルト締め付け
スリーブメッキシリンダー   M7スタッドも同じく。フロントとリアで長いボルト位置があって確認が必要
スリーブメッキシリンダー   シリンダーの完成
スリーブメッキシリンダー   腰上新品部品を用意。写真にリング入れるのを忘れました。汗
スリーブメッキシリンダー   89NSRのピストンDを組み込みする。これに合わせて加工してあるんですよ。なのでシリンダー刻印は何であっても 関係なし。再メッキシリンダーの場合は全てそうです。
スリーブメッキシリンダー   ピストンを組み込み
スリーブメッキシリンダー   M7とM8のフランジナットを大量購入。単価が安くなりますね。
スリーブメッキシリンダー   シリンダーを組み込み。トルク2.5キロ
スリーブメッキシリンダー   ヘッドのプラグ穴をタップ修正。プラグは結構交換が多いので、ネジ山が崩れてます。M14−P1.25規格
スリーブメッキシリンダー   ヘッドを組み込み
スリーブメッキシリンダー   リアバンクヘッドもプラグタップ修正
スリーブメッキシリンダー   腰上パーツ組み込み完了
スリーブメッキシリンダー   付属品を取り付けして、エンジン完成!!!期待持てそうな仕上がりです。
スリーブメッキシリンダー   さて、いよいよエンジン交換に入ります。
スリーブメッキシリンダー   クーラントを抜き取り
スリーブメッキシリンダー   キャブ、電装コネクター、オイルポンプからのメクラ、RCバルブ外し、エンジンマウントボルトを緩めて エンジンを降ろします。降ろしたエンジンは再メッキシリンダーエンジンで、キズもなく状態はいい。これは 保存用へストックします。
スリーブメッキシリンダー   スリーブシリンダーエンジンを用意
スリーブメッキシリンダー   エンジン搭載完了
スリーブメッキシリンダー   RCバルブ位置が異なりました。今まで調整することはないに等しいくらいでしたが、調整しないとコントローラーがパンクします。 どうもHiになった時に行きたりない感じです。
スリーブメッキシリンダー   Hi−Loに回して尚ワイヤーに遊びがあるか確認します。
スリーブメッキシリンダー   その他部品を組み込みして、エンジン始動??なかなか始動しませんでしたが、なんとか成功
スリーブメッキシリンダー   アイドル回転も安定してOK。RCバルブもきちんと作動しOK
スリーブメッキシリンダー   アッパーカウル取り付けすれば走行可能に
スリーブメッキシリンダー   まだアッパーカウルの修理が出来てないために、予備のボロいのを取り付け。いよいよ慣らし500キロへ。 最初の10キロは4000回転まで。100キロまでは5000回転まで。あとは100キロこどに1000回転増し。 しっかりエンジンの当たりをとります。
スリーブメッキシリンダー   慣らし500K無事完了しました。10500回転でパワーが落ち込んでいるようで、濃いセッティングか RCバルブが全開手前で停止したかは検証が必要みたいです。写真はフロントのプラグ焼けで濃い感じです。
スリーブメッキシリンダー   こちらはリア側。ちょっと濃い目ながらこれはOKレベル
スリーブメッキシリンダー   フロントシンリダーを外して確認。EX側 問題はなさそう。
スリーブメッキシリンダー   こちらはIN側。少しピストンの当たりがあるようですが、ごく薄いもので、軽くピストン修正すればOKでしょう。
スリーブメッキシリンダー   ピストンのIN側。キズもなく問題なさそう
スリーブメッキシリンダー   EX側。こちらも問題なし
スリーブメッキシリンダー   フロントが濃いのでMJ変更へ。元は135/138。135/135とする
スリーブメッキシリンダー   RCバルブもワイヤー遊びをやや大きくしたため、ちょっと問題あったかもしれない。再調整する。 スリーブシリンダーのテストした結果、信頼性はSTDシリンダーと変わりなく問題なしです。 セッティング変化が出たのは、エンジン個体差であるかスリーブのポート加工が純正と比べて手作業修正加工したためなのか 不明ですが、もう少し機械加工で精度UP化が進めば完璧だと思います。私が取り付けしたものは プロトタイプですから、実際加工販売時には問題ないと考えます。井上ボーリングさんで 近いうちに加工受付する日も近いかもしれませんね。期待しましょう。
スリーブメッキシリンダー   ロス3号車も完全復活。MJを#135/135へ変更とRCバルブワイヤー再調整。テストランすると 上も11000回転オーバーの強烈パワーで絶好調となり、この企画も完成しました。 まだまだいけるNSR。しっかり整備して大事に乗る。これが永く乗っていける秘訣でしょうか。END
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