約6ヶ月かかって完成したスリーブメッキシリンダー。これを組込みしていきます。 |
下から見たシリンダー |
スカート部のスリーブがよくわかります |
排気ポート。STDと同レベルの仕上がり |
ホーニング加工もばっちりできれい。 |
シリンダーヘッド面を砥石でならす |
下部も同じく |
シリンダーのクーラントドレンボルトの組込み |
使用するRCバルブ。カーボンぎっしり |
このように堆積しています。このままだとコントローラー故障しますね。 |
電動ワイヤーブラシで落とします。手袋は使用禁止です。巻き込みして大怪我しますから。 |
きれいになったRCバルブ。細かいところはやすりなどできれいにする。 |
RCバルブプーリーも洗浄します。 |
モリブデングリスを塗布して組込み |
シリンダー組込み中、少々イレギュラーが発生しまして、只今修正依頼中です。 その間にベースエンジン整備に入ります。これは以前絶好調のもの。期待できる |
洗浄するために付属品を外す |
ワイヤーブラシとナイロンブラシできれいに洗浄します |
きれいになったエンジン |
腰上をばらす。シリンダーの状態は問題なし |
ケースを割ってクランクを取り出す。クランクは問題ないようだ。 |
Rケースとクラッチ部品を同じトレイに保管 |
こちらはフライホイール部品 |
クランクはこのまま使用可能ですが、別エンジンをOHするのでそれに使うため、井上ボーリングさんで OH依頼します。 |
アッパーケースの液ガスを剥ぎ取りとりして、しっかり洗浄、エアーブロー。オイルストンで仕上げ |
ロアーケースも同様にします |
6月に届いた、井上ボーリングさんのリビルドクランク。実は半年前から依頼していたものでした。 |
納品と一緒に交換した部品が確認できます。R側ベアリングがいまいち。その他はOKかな。コンロッド大端ベアリングも交換してます。 |
コンロッド左右に取り付けする、ワッシャー。磨耗錆が著しい。 |
ロアーケースにクランクを仮フィッティングさせる。廻り止めピンは必ず当たります。 |
エアーリューターを準備。ヤスリだと疲れましたからね。汗! |
慎重に削る。でもあっという間にできますが |
数回フィティングを繰り返していき、スムーズに入るところまで修正します |
サイドオイルシール2個とウッドラフキー準備。88の大きい方のシールは廃盤です。MC21ので代用してください。 うちのは、なくなる前にしっかりストックなので、安心ですが。 |
シールを組んで、クランク組込み。スムーズに回るかチェック。 |
アッパーケースへ液ガス塗布して組込み後、ボルトをトルクレンチで締め付け |
組込みしたら、引っかかりなどをチェックします。これは完璧にOK |
新品ウッドラフキー打ち込みして、ケース完成! |
ACジェネレーターの組み付け |
フライホイールをウッドラフキーに合わせて入れる。あとはボルトをトルクレンチでカチンと |
クランクプライマリーギヤボルトの締め付け。専用工具があると簡単にやれますね。クラッチアウターを組んで アルミ板を噛ませるのも手です。 |
ミッションオイルポンプの組み付け。Oリングと位置決めピン確認ですね |
クラッチのメインシャフトへニードルベアリングセットして2ストオイル給油 |
クラッチアウターを組込みして、ナットを締め付け |
クラッチプレートとフリクションディスクを交互に組込み。オイルを塗布しながらね |
クラッチリフターへスチールボールを入れて、2ストオイル給油しクラッチへ組込み |
Rカバーケースの下部にあるフィルターを確認。かなり汚れていた。もちろん清掃 |
ピックアップコイルをきっちり洗浄して組込み。位置ずれないように確認することがポイントです。 |
Rカバーケースを組んで、ボルト締め付け。 |
シリンダー修正に時間がかかるため、一時保管することになりました。クランクはしっかり給油して防錆シートし保管へ |
シリンダーへRCバルブを組み込みします |
RCバルブのオイルシール新品2個用意 |
12mmのソケットで簡単に打ち込みできます |
圧入完了 回転作動OK |
続いてチャンバー固定のスタッドボルトM8を用意 |
錆びがありますので、ダイス修正 |
シリンダーヘッド固定のスタッドボルトM7を用意 こちらもダイス修正へ |
Wナットにしてボルト締め付け |
M7スタッドも同じく。フロントとリアで長いボルト位置があって確認が必要 |
シリンダーの完成 |
腰上新品部品を用意。写真にリング入れるのを忘れました。汗 |
89NSRのピストンDを組み込みする。これに合わせて加工してあるんですよ。なのでシリンダー刻印は何であっても 関係なし。再メッキシリンダーの場合は全てそうです。 |
ピストンを組み込み |
M7とM8のフランジナットを大量購入。単価が安くなりますね。 |
シリンダーを組み込み。トルク2.5キロ |
ヘッドのプラグ穴をタップ修正。プラグは結構交換が多いので、ネジ山が崩れてます。M14−P1.25規格 |
ヘッドを組み込み |
リアバンクヘッドもプラグタップ修正 |
腰上パーツ組み込み完了 |
付属品を取り付けして、エンジン完成!!!期待持てそうな仕上がりです。 |
さて、いよいよエンジン交換に入ります。 |
クーラントを抜き取り |
キャブ、電装コネクター、オイルポンプからのメクラ、RCバルブ外し、エンジンマウントボルトを緩めて エンジンを降ろします。降ろしたエンジンは再メッキシリンダーエンジンで、キズもなく状態はいい。これは 保存用へストックします。 |
スリーブシリンダーエンジンを用意 |
エンジン搭載完了 |
RCバルブ位置が異なりました。今まで調整することはないに等しいくらいでしたが、調整しないとコントローラーがパンクします。 どうもHiになった時に行きたりない感じです。 |
Hi−Loに回して尚ワイヤーに遊びがあるか確認します。 |
その他部品を組み込みして、エンジン始動??なかなか始動しませんでしたが、なんとか成功 |
アイドル回転も安定してOK。RCバルブもきちんと作動しOK |
アッパーカウル取り付けすれば走行可能に |
まだアッパーカウルの修理が出来てないために、予備のボロいのを取り付け。いよいよ慣らし500キロへ。 最初の10キロは4000回転まで。100キロまでは5000回転まで。あとは100キロこどに1000回転増し。 しっかりエンジンの当たりをとります。 |
慣らし500K無事完了しました。10500回転でパワーが落ち込んでいるようで、濃いセッティングか RCバルブが全開手前で停止したかは検証が必要みたいです。写真はフロントのプラグ焼けで濃い感じです。 |
こちらはリア側。ちょっと濃い目ながらこれはOKレベル |
フロントシンリダーを外して確認。EX側 問題はなさそう。 |
こちらはIN側。少しピストンの当たりがあるようですが、ごく薄いもので、軽くピストン修正すればOKでしょう。 |
ピストンのIN側。キズもなく問題なさそう |
EX側。こちらも問題なし |
フロントが濃いのでMJ変更へ。元は135/138。135/135とする |
RCバルブもワイヤー遊びをやや大きくしたため、ちょっと問題あったかもしれない。再調整する。 スリーブシリンダーのテストした結果、信頼性はSTDシリンダーと変わりなく問題なしです。 セッティング変化が出たのは、エンジン個体差であるかスリーブのポート加工が純正と比べて手作業修正加工したためなのか 不明ですが、もう少し機械加工で精度UP化が進めば完璧だと思います。私が取り付けしたものは プロトタイプですから、実際加工販売時には問題ないと考えます。井上ボーリングさんで 近いうちに加工受付する日も近いかもしれませんね。期待しましょう。 |
ロス3号車も完全復活。MJを#135/135へ変更とRCバルブワイヤー再調整。テストランすると 上も11000回転オーバーの強烈パワーで絶好調となり、この企画も完成しました。 まだまだいけるNSR。しっかり整備して大事に乗る。これが永く乗っていける秘訣でしょうか。END |