CBR250RRの館

ツーリング専用VT250Fも1984年製ということと、ロングツーリング時の信頼性を考慮
すると、そろそろ、後継モデルへスイッチする必要が出てきた。
色々考えました。新車が一番なんですが、カワサキのNinja250Rしか選択肢がない。
デザイン的にはなかなかいいものがあるが、エンジン設計が古く、環境対策から
パワーも抑えられた仕様でもあり、実用性から判断すると、パワー不足はいがめない。
パワーアップもそこそこ可能ながら、せいぜい5PS上乗せできればいい方か。
と資金もあり、中古ならと考えると4スト4気筒のレーサーレプリカならと
CBR250RRを選択することに。
これも問題点はある。部品供給が厳しいというか、現在の時点でないものが多い。
特にカウルなどの外装。
新古車でも残っていればいいのだが、そんなの期待もできないし、中古となると
消耗品は全部交換ぐらいの気合が必要。
できるだけ程度のいいものを買うことが、アフターパーツが少なくて済む。
バイクショップへオークション依頼していたが、思ったより高くなり、競り負けて失敗。
その時、某オークションで程度がそこそこいいものがと速攻で落札。送料込み31万円。
安く買えたが、実際いくらかかるのやら。
と、HPページのネタにもなるし、重整備の模様を作ることにしました。
投資したパーツ代は30万円オーバー。
トータルすると当時の新車買えますって。ゲロゲロ。
さあ、気合入れて整備すっか。
 

  神奈川からやってきた93CBR250RR。程度はいい感じか?? ちょい乗りしたが、低速トルクがしっかりあるよ。VTより格段に上だ。
  ほぼフルノーマル仕様。アイドルからレーシングしても調子はまあまあか。
  タイヤはブリジストン バトラックス BT92でほぼ新品に近い。ラッキー。 しかし、リアは140/60/17サイズで選べないじゃないのー!
  見た目はまあまあいけるのだ。
  メーター指針では約12800キロ。実走か判断するためにフロントブレーキディスク減りを チェック。ほとんど減りは確認できず。これって本当に実走か??
  トップブリッジのキズは厳しいなあ。塗装してもいいが、新品交換するか。
  Rロアカウルにキズとクラックが!!!これはちょっとなあ、再塗装すっか、 どうすべきか、悩むなあ。
  R側エンジンカバー。転倒するとすぐにこうなるが、交換すると2万円くらい するぞ。厳しいなあ、再塗装に決定。
  こちらはL側。エンジンカバーとカウルにキズあり。これも再塗装か。 へこむなあ。ガグッ!!!
  スプロケットはアファムじゃないの!!!。ラッキーとも思ったけど チェーンサイズは428なのだ。250にこのサイズは何考えてんだか。 520へコンバート決定だあ。
  純正パーツが届く。第一回発注は21万円ナリ!!高いなあ。 あっただけよしとするか。
  さて、整備開始!!!まずはカウル外しから。結構簡単。
  シート下にバッテリー、CDIユニットがあります。リアシート下のボックスはかなり容量があるよ。
  フロントフォークトップボルトをあらかじめ弛めます。ヘキサゴンレンチが必要です。 ZX12用にと思って買ってたのが使えてラッキー。
  タンクを外し、エアクリとキャブを外す。キャブレターとインシュレーター固着が酷く めちゃくちゃ大変でした。
  キャブを外すとエンジンのインテークが見えます。
  外した、インシュレーター。あちゃー、ひびが入ってるよ。交換あるのみか。部品あるかなあ??
  やっと外れたキャブをばらす。ダイヤフラムを外すと、ん??2番と3番のダイヤフラム取り付け部が真円 になっていない!!つぶれた感じになってますよ。一瞬頭が真っ白に。
  2番、3番の拡大写真。割れ、つぶれ、クラックが確認できました。こうなるとこのキャブは 二度と使用不可です。中古キャブ見つけるかな。どうせ替えるならFCRか? 中古はなかなかないし、新品は12万円!!!予算がないので、STD探そう。
 他の整備に切り替えようと、エンジンのオイルエレメント交換。Oリングもセットされています。
 夜にメーター整備。メーター針が黄ばみしているので、白塗装しよう。とばらす。
 メーターに用紙を挟み、針をマスキングする。
 ペイントマーカー油性で、塗り塗りする。
 これは??スピードリミッターカットです。CBRにリミッター付いているとは知りませんでした。 STDは175キロでリミッターとなるようで、STDでも190キロは出るであろうし、この際 新品を投入。これはメーター配線に割り込ませて取りつけとなりますよ。
 取り付けするとこんな感じ。あと1本イグニションの配線へつなげば完了です。
 完成したメーター。おや??リセットされてます。
 フロントフォークのOHへ。
 ステムもOHするので、エンジン下へスタンドを用意する。
 トップブリッジとロックナットを外すとアッパーベアリングが見えます。
 アンダーステムを外して、まずはレースをマイナスドライバーでたたいて抜く。 下のダストシールは破壊しないと外せないのです。涙。
 結構硬く抜くまでに10分以上かかりました。息がぜいぜいと。
 硬いのでどうしてもたたいているうちに少しキズが入ってしまう。これはペーパーでならします。
 外した、ベアリングとレース部品です。錆と磨耗が確認できました。
 わあー、ばっちい。
 ステムを再塗装するためにマスキングする。
 フレームのヘッドパイプレース。錆てます。
 マイナスドライバーで対角で少しずつ、たたいてレースを抜きます。
 外した、レース。1万キロも走れば、このようになります。
 新品のベアリングとダストシール。NSRと同じみたいね。
 NSR用に買った、レース圧入治具を使って組み込みします。正確かつ簡単。
 下側のレースをこのようにセット。
 上側のレースも同じようにと。
 19ミリのメガネで軽く締め付けすれば完了。同時圧入できます。
 上側レースはこのように完璧に入りましたよ。
 下側も同じくきれいに入りました。
 次はフォークのオイル抜きへ。
 このようにバラバラに分解。88NSRと構造が同じですね。
 新品部品を用意する。インナーパイプ(高かったよ。)オイルシールセット、スライドメタル。
 アウターチューブも塗装剥げがあるので、バフがけします。
 バフったらきれいでしょ。インナーパイプは既存のものに錆があって交換決定へ。
 しっかり洗浄して、ダンパーを組み込みします。
 ロングヘキサゴンソケットで締め付けします。
 スライドメタルとワッシャを組み込みする。
 治具を使って圧入する。続いて、オイルシールも圧入し、ストッパリング、ダストシールを入れて完了。垂直に立てて、インナーが自重下降 するか確認します。
 オイルは純正の10番。ツーリングユースなので、これで充分だ。油面は規定値83ミリのところを78ミリへ調整。
 塗装乾燥したところで、ステムレースを圧入する。
 結構硬かったが、きれいにできた。ステム塗装は失敗。気温が低く、はじきが出てしまったよ。まあいっか。
 トップブリッジを新品へ。これ結構の値段します。思い切っての購入。
 突き出しを10ミリとした。旋回性アップ。
 組み付け完了。ステムは3回も締め付け調整しました。ステム締め付けはトルクレンチでカチンと。
 フロントブレーキキャリパー分解、洗浄。ピストンは少錆があったものの修正できた。キャリパーサポートの スライドピンが錆大であり、錆を落としてグリスアップしたが、ガタが出ている。交換か?
 リアサスのリンクプレートのばらし。エンジンにスタンドを当てて実施します。
 ベアリング部へモリブデングリスを塗布。結構グリス切れが確認できた。これでは動きが渋く なっているかもね。
 リアキャリパーの分解。
 ペーパー修正不可レベルになったので、新品へ交換した。
 チェーンスライダー。劣化でひびが入っている。どうせ、廃盤だろうから、 液ガスで接着し、再使用することに。
 ステップを分解洗浄する。ばらすとグリス切れと錆びで動きが渋い。操作タッチに影響するので しっかりメンテはしたいところです。
 組み上げた、RLステップ。グリスアップでウルトラスムーズに動きます。
 マフラーを塗装することに。気温が低く、太陽も時々しか照らさないため きれいに塗れるか不安です。まずはペーパーがけ。
 続いて、シートフレームも塗装する。ホンダ色NH95Mで。もちろんクリアーもね。
 カウルステーも錆びがあり、塗装する。ホンダ色 NH526M+クリアー。 メタリック調で高級感あるでしょ。
 続いて、カウルステー。これもNH526Mで。
 エキパイはつや消し耐熱塗料で、サイレンサー付近はつやあり塗料で。
 520サイズのスプロケットへ。アファムにします。純正は428の17T−52Tで 減速比3.058。520は14T−43Tで3.071。これがベストでした。
 クラッチレバーとケーブルを新品投入する。
 Rブレーキキャリパーへデイトナ赤パッドを装着。
 FブレーキマスターASSYを新品へ。ブレーキホースは新品ステンメッシュ。
 Fブレーキキャリパーサポートステーのスライドピンに腐食があって、ガタが発生。スライドピン 交換が必要になるかも??
 Fブレーキオイル注入とエアー抜き。エアー抜きツールを使うと楽でいいですね。
 520ゴールドチェーン取り付け。今回は台湾製のKMCというメーカーのものです。 NSRに使っても、耐久性は充分あり、フリクションも少なくてGOODです。 ゴールドがまぶしいなあ。
 Lステップを取りつけする。さすがにスムーズなシフトになりましたよん。
 新品キーセットを用意。キーも消耗品と捉えましょう。
 メインスイッチを取り付け。トルクスボルトはやめてステンヘキサゴンボルトへ。
 新品プラグを用意。9番プラグです。10番にすると低速トルクが薄く感じます。
 シートフレーム取り付け。新品みたいでしょ。わあきれい。
 グリップも消耗品なので新品交換。
 ハンドル廻りが形になってきました。スロットルは潤滑剤(グリスタイプ)を塗布。
 マフラーを組み付け。サイレンサーは軽くバフがけしました。
 角度を変えて見て下さい。うーんレーシー。
 ラジエターを組み付け。
 只今、1月の真冬で10度以下が多く、オーバークールになる。そこでプラベースを入れて 70−80度くらいに安定すようにします。CBRはラジエターカバーとラジ本体に隙間がなく グラインダーで入るように削りました。
 約40%ほど塞いでいましたが、実際の走行はこれでもオーバークール発生。最終的には50% 塞いでOKに。ガムテープやダンボールは街乗りとしてはいまいちなので、こうすることで 見た目がかなり良い。
 ヘッドライトを準備。バルブはH4Rという、ちょっと特殊タイプ。ホムセンにはなく、 バイクパーツ店で、M&Hマツシマしいうメーカーの明るいクリアにしました。 STDは60/35W。このバルブは60/55Wとローが超明るくなる。
 バイク専用とあって振動に強い設計です。しかし2個で6000円とは、 財布に痛い!!!
 ライトを装着完了。ん?なんかズーマーに見えてしまうなあ。
 スピードメーターケーブルのワイヤーを外して、洗浄給油します。
 バッテリーフル充電後取り付け。12.8V以上あったので、まだ使用可能。
 エンジンオイルを規定値に入れる。今回オイル準備が間に合わず、5W−40にしたが、 ちょっと柔らかすぎで、夏は厳しくなる。次回は15W−40あたりにしよう。
 メーターを取り付け。リミ解ユニットを収めるのに時間かかりました。
 リミ解の配線1本をイグニション配線へ割り込み処理します。
 カウルステーを慎重に取り付けする。なかなかいい感じになってきました。
 エアクリーナーボックスのサブのフィルター交換。ダイヤフラムにつながるエアーラインなので 重要。
 このフィルターしかなく、厚いけど仕方なしか。使用上問題はない。
 某オクで落札した、極上キャブ。5万円分のパーツが入っているとかで、期待できる。
 フロート室を開ける。さすがにきれい。
 拡大写真
 MJとSJの確認。一応詰っていないか目視する。MJは1−4番が#105  2−3番が#102 SJは全て#35。PSは1−1/2回転戻し
 フロート油面確認。13.7ミリで確認してOK。
 フロート室のガスケットがなぜか古いまま。普通OHすると交換するものだが。 部品もあることだし交換しよう。現状のガスケット固着して硬化していた。 つまりいつ漏れてもおかしくない状況でした。
 こんな感じでボロボロになっていて、完全に変形してますね。
 ファンネルとエアクリボックスを組み付けする
 インテーク側のガスケットも交換。
 Rカバーフライホイール用のキャップを交換。転倒キズがあったので。
 インシュレーター新品が届く。早速組み付けだ。
 キャブへ組み付けする。位置があるので要注意かな。
 フューエルホースも新品交換。長年使用すると硬化してきますから。
 キャブレターをエンジンにセット。スロットルケーブルが付けにくかったなあ。 インシュレーターも新品なのでスムーズに入った。
 エアークリーナーエレメント新品装着。使い捨てタイプです。
 エアークリーナーボックス組立完了。結構デカイ。
 フューエルコックは新品が出たので交換。
 さて、ガソリンをホースに入れて、火入れとセルを回すが、いっこうにかからない?? 20回以上したがNG。プラグを外して確認。濡れてなく、火花は飛んでいる。 ということはキャブの問題か?アイドル調整が大きく開いていたので、ギリギリまで 戻して再トライ。なんとかかかりました。ふー!。レギュレータ電圧チェック。 OKだね。
 レギュレータもいつ飛んでしまうかわからないし、充電不良やCDIがパンクしかねないので 新品へ交換。対策品に変わってます。
 フロントブレーキをかけた時にキャリパーからカチンと音がする。確認すると キャリパー固定のガタ大と判明。キャリパーサポートのスライドピンが錆びでご臨終です。
 これも新品へ交換。
 新品キーセットに伴い、タンクキャップを交換へ。
 カウル固定ボルトも新品へ。
 ミラーも新品へ。キズとクラックがあったし転倒するとすぐ壊れる部分ですからね。
 アッパーカウルを取り付けし、スクリーンの細かいキズ多数ありにて、極細コンパウンドで磨く。 結構きれいになりますよ。
 タンクパッドを貼り付け。このタイプはなかなかデザインがいいです。2200円でした。
 ジャーン!!!とりあえず、乗れるようになりました。アンダーはもう少し先です。 ちょい乗りしましたが、全体的にいい感じで表現はオーバーですが、新車のフィーリング がありました。前後サスもしなやかに動き、ハンドリングもスムーズ。旋回もOKで エンジンフィールも申し分なし。6速70キロ6000回転といったところ。 ただ、オーバークールになります。半分塞いでもそうなるため60%塞ぐことへ 変更としました。さて、あとは登録をしないと。
 当時貴重なカタログを持っていましたのでUPしてみました。1993年にCBR400RRを 買ってその時のが残っていました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 サービスマニュアル。整備には必需品ですね。
 パーツリスト。もう在庫がないようで、コピー製作となり、4000円もしました。高い。
 整備を再開。L側アンダーの取り付け。キズをどうしようかな。
 R側アンダーカウル新品。4万円もしました。高いよね。しかしこのうつくしさは完璧。
 ひとまず完成しました。写真をいろんな角度からどーぞ。
 
 
 
 
 登録をしてシェイクダウンへ。
 ツーリングで、信号停止時にエンスト多発したため、原因調査する。キャブマニュアルには、PSが濃い可能性あり?と。 締め込み側にするとまったくのNGでPSを1.5回転戻しから2回転にする。念のため、SJもチェック。
 これがパイロットスクリュー。Oリングとワッシャーが付属している。Oリングも古くこれも臭いか?? と、Oリング交換してなかったので交換へ。
 同調をしたかったが、ゲージを持ってなく、目視チェックにてOKとする。(いい加減だ。汗) DAIダイレクトエアーインテークというカウルからフレッシュエアーを入れるのだが、ステムから ダクトがあり、単なる飾りと思われる。テストすると、始動性がよくなり完璧に近い。テストランしたが エンストもなくなる。やったね。
 テストランついでに、パワーチェックへ。ネットでのSTDパワーはおおむね40PSから41PS(STD) さてどうなることやら。
 このグラフは一般的なSAE表示です。パワーはなんと
45.1PS/15000RPM トルク 2.3キロ/11500回転
凄いパワーだね。VTの1.5倍とは。NSRノーマルにも迫る勢いだよ。
 このグラフは実後輪パワーで修正データなし。パワーはなんと
43.5PS/15000RPM トルク 2.2キロ/11500回転
実後輪でこのデータは充分なものです。しかしここで更なる問題が。 オイルがシリンダーへリークしているそうです。煙は吐かないものの、まずいなあ。オイルは5W40とやわらかい。 この影響もある。帰宅して15W40へ交換。しかしエンジンはOHするしかないか。 ショップで概算OH価格を聞くと、フルで30万円みてくださいと。わあ!!! エンジンを早めにゲットするか。
 オイルリークは推定ではあるが、おそらく、バルブステムシールからの漏れ、つまり オイル下がりではないかと思う。気休めの対策だが、最近は添加剤も豊富にあり、 ホムセンで、STPのエンジンストップリークを買って試すことに。
 入れる前に、結構硬い粘土で、お湯で温めて、現在のオイルへ継ぎ足すと レベルオーバーのため、あらかじめ、オイルを抜き、そこへストップリーク剤を 投入。ドロドロしてます。それから、レベル測定し、アイドルを15分実施。 さてどうなるか。すぐには効果がでないが、試走してみて、排ガスの臭いは するが、少し抑えられた感じがした。500キロほど走って判断しよう。 又、オイルレベルが下がったら、オイル消費していることにもなり判断できる。 いずれにせよ、エンジンOHは避けられない。涙。
<エンジン編>
 オイル下がりは改善見込みできないため、えーい、いっちょやったるかと エンジンヘッドステムシール交換へスタートしました。まずはマフラー、 キャブを取り外す。
 このような状態にするとヘッドOHがやりやすいですね。
 ヘッドカバーボルト6個の取り外しをする。エンジンオイルは抜かなくてもよい。
 ヘッドカバーを取り外すと、カム様がお見えになりました。
 フライホイールを回して、小窓の”T”位置へ合わせます。
 上の切りかきとフラホの位置合わせしますよ。
 左がIN側、右がEX側で、ヘッドのフライス面とラインが平行になります。
 キャブ側から見たヘッド。
 オイル配管を外します。うわあ、しまった。綿手を外し忘れたよ。汗。
 カムホルダーのボルトを外す。ホルダーは取り付け位置を忘れないように 外したら順番に置きます。このホルダー、なかなか抜けない。
 EX側のカムホルダーを外しました。
 絶対間違いないように仮置きしますよ。
 INカムも同じく取り外す。おーっすっきり。
 全て外したところです。
 次に、カムギヤトレーンのギヤユニットを外そうとすると、おや?トルクスでもない ボルトが、、、。12角ボルトだって。あちゃー!!工具がないや。中断して、ホムセンでソケットセットゲット。 これで外せました。位置を確認して、他のヘッドボルトも緩めて、ヘッドを外します。ソケットは8ミリタイプでOK。
 ヘッドを外して、室内で整備することに。まずはバルブ上のホルダーを外す。オイルで密着しているので 簡単ではないし16個もある。外したら、順番に並べる。中にシムが入っているのでなくさないように注意。
 バルブがこれで見えます。
 さて、いよいよバルブ分解へ。バルブスプリングコンプレッサーを使用。 バルブへ押し当てする。
 バルブシートに合う、ソケットを付けて、リテーナーへ押し当てる。あとは縮めるのみ。
 縮めるとバルブステムが出てきます。ここのストッパーとしてコッターという 2個のパーツがあり取り除く。
 これがコッター。3ミリ角しかないので、なくさないよう要注意。
 コッターが外れたら、弛めるとバルブが取り外せます。バルブスプリングは向きがあります。
 ラジオペンチで引き抜く。右が付いていたもの(ちぎれた)。左が新品。
引き抜く前のシールです。破れてはいない。 
古いシールをはめ込む。磨耗していると、硬化しているので、漏れていても仕方がない。 寿命でーす。
これはバルブスプリングコンプレッサーで、縮めてコッターを取っているところです。 小さすぎて、指では取れません。なくさないように注意。
あとは逆の手順で組み込みします。バルブはある程度、カーボンを除去して洗浄とステムシールは モリブデングリスを塗布して組み付けします。コッターは慎重にピンセットを使ってやります。 それを16個すれば完了!! ガスケット面をオイルストンで研磨しちゃいます。
シリンダー面もオイルストンできれいにします。バルブ廻りも少しきれいになりました。
バルブガイドとシムを外して元のところへ入れます。
なかなかきれいになったでしょ。
バルブ圧縮漏れチェックするために、灯油を入れます。漏れなければOK。
シリンダーもオイルストンを使って、ガスケット面をきれいにします。 ついでにシリンダーも#800ペーパーで軽く研磨。
1時間様子を見て、漏れなし。OK。
シリンダーをきれいにしました。
新品ガスケットを用意。
灯油を抜いて、きれいにエアーブローします。これで組み付け可能に。
バルブガイド、シムを入れて、ヘッド装着。
ボルトは対角に少しずつ締め付けして、トルクレンチで完了。
12角ボルトも同じく。
トルクレンチで規定値のセンターで。各ボルトトルクは異なるのでサービスマニュアル確認してね。
カムギヤユニットを取り付け。ここで少し難しいことが。向かって左側の2本が基準になり そちらを先に締め付けします。それをしないと、クランク回りませんでした。汗。
カムの確認。あちゃー、腐食してます。替えがないので、ペーパー修正しました。
カムはこのようにケガキ位置をヘッド面に平行になるように合わせます。
カムホルダーを取り付け締め付けしていきます。
1周ぐるっとクランクを回して、ケガキ線が合うか確認します。あと、クランク回転が重く ないかもチェック。
ヘッドカバーガスケットを用意。丸いのはプラグ用ガスケット。
シーリング剤を使って固定します。脱落防止。
ボルトを締め付けします。最初の締め付けはEX側からだそうです。
エンジンが完成し、始動するとすぐにストールしました。あちゃあ、エンジン誤組か?? しかしクランキングは元と同じだし何だろう??とこれから大きく悩ませるトラブルに。 電気系もあやしく(古いので)アーシングしました。バッテリーマイナスから緑線を 引っ張る。
アーシングはシリンダーヘッドへ。これで接触抵抗はほぼゼロ。うまくいくか??
ストールするのはブローバイガスが多く出るからとも推測。エアークリーナー戻しをキャンセルして キャッチタンク式へ変更。ホースは耐油タイプ。
と、このように、タンクへガスを送る。しかし、変化なく信号停止時にストール多発。それではキャブが原因か?? キャブ調整としてはPSが有効で、2回転戻しから2.5と3回転戻しまでするものの、スロットル開け始めの 濃い状態の加速しない現象発生。これはダメと元から付いていたキャブへ交換。しかし変化なく、キャブではない のではと推測。更にキャブを交換して2回転へ。あとはフロート油面か。しかしこのキャブはフロートが樹脂製 なので、調整NGときた。レベルもマニュアルとぴったりで、どうすればいいんだ!!!
悩んでいると、ダイシンレーシングマフラー到着。うわあ、付けたい。しかしトラブルもあるし。
いっけーと交換しました。オールアルミ製でめちゃ軽。STDの1/3くらいかな。 ハードタイプの98db仕様で、音は、うわあ、結構うるさいなあ。どうするか。 とちょい乗りしました。カムギヤのキーン音とサイレンサーのフォーンとミックスした 音で、我慢できないくらいではなく慣れればねという程度です。 バッフル付けるか検討中。テストランではエンストなし。これで様子を見ることに。
エンスト究明のため、色々と情報聞きました。そうすると、キャブの同調じゃ??あっそうか、そうだよなと 速攻でネット購入。さすがに高級品は買えず、台湾製の安いものへ。7000円と安かった。 で、これが4連キャブ同調用負圧ゲージ。
セットアップします。チューブをつないで、途中バルブを付けます。このままチューブ付けて エンジンスタートするとゲージが故障するそうで、そのためにバルブがあるとか。
4番シリンダーだけボルトが付いていて、それを外し、ゲージセット付属のパイプを付けます。 これが大変つけにくい。狭いからだ。
1〜3番はこのようにパイプが出てますので、ここへチューブを直接付けます。
メーター上にゲージをセットしてチューブ取りつけ後、キャブを付けます。 これでセットアップ完了。
これがやりにくかった4番。フレーム穴からやや上部にパイプが来て、締め付けが大変です。 なんという設計じゃ!!
エンジンスタートして、しっかり暖気。で、バルブをオープン。針が踊りだす。 一定した指針ではなく、常に高速で上下します。写真は高速すぎてバラバラに写りましたが、 基準が3番でそれに全て合わせます。1と4番がやや大きく振れます。3番がピークで250mm。 1は350mm、4は300mm、2は270mm。1と4はNG。調整は2→1→4の順。 なかなかシビアなんです。ロングプラスドライバー突っ込んで回しますが、押しただけで、 アイドル急上昇。調整に30分はかかった。なんとか20mm以内に収まった。 基準は40mm以内。ゲージも安物だし、これでOKだろう。
1500回転で調整するとドライバーの位置でピークが安定します。大変でしたよ。 早速復元して、エンジンかけると、なんとかかりの良いことか。アイドル調整もやりやすい。 今までは、わずかに回すと1500から2000になったり、1200になったりとシビアなのが 解消。やったね。乗って、3000回転ギクシャクも解消し、スムーズな加速するように。 エンストはなく、信号停止テストすると、100回転下がったが、問題なし。これが原因だったのか。 ふむふむ。マフラーの音も静かになったような気がする。かなり乗ったフィーリングが良くなり こんなに変化するものなのかと、大きく変化。やったね。またまたひとつ勉強しました。 目指すは2010年GWツーだ!!!
ライトバルブに60/55Wを入れていたが、そのまま使用すると、ロービームにてライトスイッチ接点が 溶着か破損するというトラブルが多く出ているという情報から、ロービームにはリレーユニットがなく、 追加改造をしてみた。写真はバルブのコネクター。ロー側は写真から中央の端子である。配線は白色。 注意!!改造ですので、ページを参照して組む方は自己責任でおこなってくださいね。
ライトスイッチの配線カプラー(6p ライト上)を外す。白線がLOビーム指令配線です。
カプラーもう片側(ハーネス側)の白線はライトバルブへ行ってる。
ホームセンターで購入した汎用リレー。12V仕様でMAX30A。55W2個でおおよそ9Aなので 充分に余裕がある。価格も安くて満足。
配線図をよく確認して取り付けします。ライトスイッチからの白線をリレーコイルへ。 リレー接点をライトへ。結構簡単だ。
配線結線のため、線剥きします。4本。
6Pカプラーの白線を途中カットして、ギボシ端子を圧着します。
配線を用意。バッテリー端子からのは2.0スケアケーブル。その他は1.25スケアケーブル。
バッテリープラス配線とアース配線を製作します。キボシメスと6mm丸端子。
リレーコネクターへつなぎこみします。
アースはエアクリボックス前のところのアース線と一緒にボルト締め。
バッテリープラスへ接続。接続の際は必ずマイナスターミナルを外してからにする事。
リレーユニットを差し込んで完了。簡単でしょ。
早速バルブを60/35Wから60/55Wへ交換してテスト。夜じゃないので、 わからないが、OKでしょう。ということで安心して乗れます。(^O^)
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